PM-10は既存の製品のバージョンアップモデルとしてではなく、これからのプリメインアンプの新たな形を体現する完全なニューモデルとして開発されました。そして、これまではマランツのリファレンスアンプであるステレオコントロールアンプ「SC-7S2」とモノーラルパワーアンプ「MA-9S2」でしかなし得ることができなかった「大出力と圧倒的なスピーカー駆動力」、「フルバランス回路」、「独立電源(プリアンプ/パワーアンプL/パワーアンプR)」という3つの要素を一筐体に統合するという極めて困難な課題に挑み、新世代のフラッグシップ・プリメインアンプPM-10として結実させました。
プリアンプセクションには、マランツがこれまで磨き続けてきたハイスピードアンプモジュール「HDAM®」や電流帰還型回路を用いたフルバランス回路を投入。そしてパワーアンプセクションには、測定上のスペックの高さはもちろんリスニングテストにおいても優れたパフォーマンスを発揮したHypex社製NCore® NC500スイッチングアンプモジュールをBTL構成で搭載し、これまでのプリメインアンプの常識を超えた大出力(400W / 4Ω)と圧倒的なスピーカー駆動力を実現しました。PM-10の奏でるサウンドはプリメインアンプの枠を超え、音源に収められた楽音のディテール、ステージの広さ、そしてその空気感までも限りなく忠実に描き出します。